港区芝、公園やオフィス街が広がるこのエリアで、「できるだけ歯を抜かない・削らない歯に優しい治療」を掲げて診療を行うのが池田歯科医院です。各ユニットにマイクロスコープを完備し、インプラントをはじめとした高度治療にも対応する同院の中心にいるのが、院長の池田一郎先生。日々の診療にどのような思いで向き合っているのか、これまでの歩みやクリニックの特徴について伺いました。
――まず、池田歯科医院の特徴について教えてください。
池田先生:当院は、都営三田線「芝公園駅」から徒歩数分の場所にあり、浜松町駅や田町駅、三田駅などからも通いやすい立地にあります。お仕事帰りの方や、近隣にお住まいの方、小さなお子さまを連れたご家族など、幅広い年代の方に通っていただいている地域密着の歯科医院です。
診療の大きな柱としているのが、「歯をできるだけ残すこと」と「痛みや不安にできるだけ配慮した治療」です。当院では、むし歯や歯周病などの一般歯科から、小児歯科、審美治療、インプラント、矯正歯科まで幅広く対応していますが、どの分野でも共通しているのが、歯の神経(歯髄)を守り、歯を長く使っていただくことを最優先に考えるという姿勢です。全身疾患やライフスタイルも踏まえたうえで治療計画を立て、患者さん一人ひとりにとって無理のないゴールを一緒に探していきます。
――設備面での強みについても教えてください。
池田先生:精密な診査・診断、そして「歯に優しい治療」を支えているのが、先進的な設備です。院内には歯科用CTを導入しており、顎の骨や歯根の状態を3次元的に確認できるため、インプラント手術や歯周外科、親知らずの抜歯などもより安全に行うことができます。
また、当院の大きな特徴として、各診療ユニットにマイクロスコープを1台ずつ、計5台導入しています。肉眼の約30倍まで拡大できるため、奥歯の小さなむし歯や、肉眼では見落としがちな細かな亀裂、根管の入口などをしっかり確認できるのがメリットです。その結果、必要以上に歯を削らず、神経をできるだけ残した治療がしやすくなりますし、治療後の予後も良好になりやすいと考えています。
レーザー治療器や電動麻酔器、笑気ガス麻酔装置なども活用し、痛みが苦手な方や歯科治療に恐怖心がある方にもできるだけ安心して通っていただけるよう配慮しています。また、院内技工所を併設しているため、技工士と直接やり取りをしながら詰め物や被せ物、入れ歯などを製作できる点も強みです。「色や形をもう少し調整したい」といった細かなご要望にも対応しやすく、修理や調整もスピーディーに行えます。
さらに、口腔外バキュームや各種滅菌器、タービン専用オートクレーブなどを多数備え、院内感染対策にも力を入れています。器具は患者さんごとにしっかり洗浄・滅菌し、自動精算機の導入により、会計時の接触機会も減らすなど、細部まで衛生面に配慮した環境づくりを行っています。港区の「お口の健診」「口腔がん検診」の実施医療機関としても認定されており、地域の皆さんのお口の健康を守る役割を担っていることも当院の大きな使命だと感じています。
――先生ご自身のご経歴についても教えてください。
池田先生:私は東京医科歯科大学で歯科医師としての基礎を学び、その後、同大学附属病院で研修医として臨床経験を積みました。その後は大学院に進学し、医歯学総合研究科う蝕制御学分野でむし歯に関する研究に取り組み、歯学博士号を取得しました。
博士論文のテーマは、コンポジットレジンというプラスチック系の修復材料に関するものです。詰め物に含まれるフィラー(充填材)の量や性質が、歯と詰め物の境目にどのような影響を与えるかを研究し、より長持ちする治療とは何かを追求してきました。こうした研究経験は、現在の臨床でも大いに役立っています。例えば、「この材料ならどの程度の耐久性が期待できるのか」「この症例ではどのような接着操作が必要か」といった判断を、科学的な裏付けをもとに行えることは、患者さんにとっても大きなメリットになると考えています。
大学院修了後は、東京医科歯科大学う蝕制御学分野の特任助教として、学生教育や後進の育成にも携わりました。現在も同大学の非常勤講師として、若い歯科医師たちと一緒に学び続けています。臨床だけでなく教育・研究の現場にも関わり続けることで、常に新しい知見を取り入れ、診療にフィードバックできるよう心がけています。
――地域とのつながりについてはいかがでしょうか。
池田先生:歯科医院は、地域のインフラの一つだと考えています。そのため、クリニックの中だけで完結するのではなく、地域の皆さんと直接つながる取り組みを大切にしてきました。
当院は、港区が実施する各種歯科健診や口腔がん検診の受診窓口になっており、自治体と連携しながら「早期発見・早期治療」に取り組んでいます。また、近隣の保育園の園医として、子どもたちのお口の健康管理にも携わっています。小さなうちから定期的にお口のチェックを受けることは、むし歯予防だけでなく、歯医者さんに慣れてもらう意味でもとても重要です。怖い場所ではなく、「楽しく通えるところ」と感じてもらえるよう、スタッフ一同で声かけや雰囲気づくりを工夫しています。
こうした地域連携の活動を通じて、「何かあったときにすぐ相談できる」「家族みんなで通える」存在でありたいと思っています。治療が終わってからも定期的にメインテナンスに通ってくださる方が多いのは、長年地域に根ざして診療を続けてきた結果として、とても嬉しく感じている点です。
――そんな先生が、臨床で大切にしていることは何でしょうか。
池田先生:一番は、「患者さんの全身状態と人生の背景に目を向けること」です。歯科治療はお口の中だけを見ていては成り立ちません。糖尿病や心疾患などの全身疾患、服用中のお薬、お仕事の状況やご家庭の事情まで含めて、その方の人生の一部として治療を考える必要があると感じています。
例えば、インプラント治療一つを取ってみても、「とにかく骨が足りないから増やして入れる」のではなく、その方の年齢や将来の介護の可能性、清掃のしやすさなどを踏まえたうえで本当に必要かどうかを一緒に検討します。その結果、別の治療法を選んだほうが良い場合もありますし、逆にインプラントが一番QOLの向上につながると判断することもあります。選択肢とメリット・デメリットをできるだけわかりやすくお伝えし、「自分で納得して選んでいただくこと」をとても大切にしています。
――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
池田先生:むし歯や歯周病などのトラブルが起こってから歯科医院を受診される方がまだまだ多いのですが、本来、歯科は「悪くなる前に通う場所」であってほしいと考えています。当院では、港区の各種健診やフッ素塗布、定期検診・クリーニングなどの予防歯科にも力を入れています。
「最近しみる気がする」「以前より噛みにくい」「インプラントについて話だけでも聞いてみたい」など、どんな小さなお悩みでも構いません。マイクロスコープやCTなどの先進設備を駆使しながら、できるだけ歯を抜かず削らない、歯に優しい治療をスタッフ一同でご提供してまいります。港区芝公園エリアでかかりつけの歯科医院をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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