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泌尿器日帰り手術クリニックuMIST 院長 斎藤恵介

排尿から「からだ全体の健康」を見つめる
uMIST東京代官山-aging care plus- 院長インタビュー

―― まず、クリニックの特徴から教えてください。

斎藤:当院は「排尿を入口にしたエイジングケアクリニック」であり、排尿障害とaging care(加齢に伴うからだ全体の変化)に特化した泌尿器科クリニックです。
「尿の勢いが弱くなった」「夜何度もトイレに起きてしまう」「くしゃみで尿がもれる」――こうしたお悩みは、恥ずかしさから我慢してしまう方が多く、誰にも相談できないまま生活の質を落としていることが少なくありません。

私は長年の診療を通じて、「排尿は健康のバロメーター」だと強く感じてきました。排尿の変化は、膀胱や前立腺といった局所の問題だけでなく、ホルモンバランス、筋肉量の低下(サルコペニア)、睡眠、生活習慣病など、全身状態の変化を映し出します。
にもかかわらず、世の中には健診や人間ドックはあっても「排尿健診」はありません。そのギャップを埋めたいという思いから、排尿障害とエイジングケアを総合的に診る専門クリニックとしてuMIST東京代官山を立ち上げました。

―― 開院に至るまでのご経歴を教えてください。

斎藤:大学卒業後、一貫して泌尿器科医として歩んできました。帝京大学医学部附属病院の泌尿器科でキャリアをスタートし、大学院では排尿機能や泌尿器疾患について研究を続けました。その後、県立静岡がんセンターや千葉県の基幹病院などで、腎臓がん・膀胱がん・前立腺がんといった泌尿器がんの診療・手術に多数携わり、腹腔鏡手術や内視鏡手術、ロボット支援手術なども経験してきました。

また、ハーバード大学のClinical Care Centerでの研修を通じて、海外の医療現場にも触れることができました。診断・手術の技術だけでなく、「患者さんがどう生活しているのか」「その人の人生の中で、治療をどう位置づけるのか」といった視点を強く意識するようになったのも、この時期です。

その後は大学病院での診療と並行して、在宅医療の現場でも約10年間、排尿障害に悩む多くの患者さんを診てきました。ご自宅や施設といった介護環境の中で、排尿の問題が生活の質や介護負担に直結している現実を目の当たりにし、「もっと早い段階で、もっと負担の少ない治療ができれば、人生は大きく変えられる」と痛感しました。
こうした経験の集大成として、「日常生活の中での排尿の困りごとに、本気で向き合う専門クリニックをつくろう」と決意したのが開院のきっかけです。

―― uMIST東京代官山では、どのような治療を行っているのでしょうか。

斎藤:大きな柱は、「切らずに治す」もしくは「できるだけ負担を減らした」排尿障害治療と日帰り手術です。

前立腺肥大症に対しては、従来の入院手術だけではなく、レーザーを使った日帰り手術や、前立腺を切らずに持ち上げて尿の通り道を広げる治療など、低侵襲で回復の早い選択肢をご用意しています。

女性の尿失禁や骨盤臓器脱に対しても、メスを使わないレーザー治療や、服を脱がずに受けられる磁気治療、骨盤底筋トレーニングプログラムなど、恥ずかしさや痛みの負担を減らしながら続けやすい治療を提案しています。

さらに、排尿の問題を「からだ全体の変化」と結び付けて診ていくのも当院の特徴です。
・夜間多尿の背景にあるホルモンバランスの乱れ
・筋肉量低下(サルコペニア)による排尿機能の低下
・男性更年期(テストステロン低下)と排尿・EDの関係
・生活習慣病や循環器疾患と膀胱機能の関係
こうした点も評価し、必要に応じてホルモン治療や生活指導、サルコペニア対策なども組み合わせ、排尿だけでなく「からだが元気になること」をゴールに治療計画を立てています。

―― 先生ご自身の「強み」はどのようなところにあるとお考えですか。

斎藤:一番の強みは、大学病院での高度な手術経験と、在宅医療での生活視点、その両方を持っていることだと思います。

泌尿器がん手術や前立腺肥大症の手術、結石手術、女性の尿失禁・骨盤臓器脱の手術、不妊症手術など、多岐にわたる分野で多くの症例を経験してきました。エビデンスに基づいた標準治療から、より新しい低侵襲治療まで、その方にとって最適なバランスを考えた提案ができるのは、これまでのキャリアがあってこそだと思います。

また、日本泌尿器科学会専門医・指導医、腹腔鏡認定医、ダビンチ手術のプロクター(指導的立場)など、専門的な資格を多数有しています。抗加齢医学やサルコペニア、テストステロン治療などに関する資格・所属学会も多く、単に「尿の問題だけを見る泌尿器科医」ではなく、「加齢とともに変化するからだ全体を見ながら排尿を診る医師」でありたいと考えています。

そしてもうひとつの強みは、「クリニックの中だけにこだわらないこと」です。現在も大学病院での診療や手術に携わっており、より大きな病院と連携しながら、それぞれの患者さんにとってベストな治療環境を一緒に考えます。「日帰り治療で十分なのか」「入院手術が望ましいのか」といった判断も、大学病院での経験を踏まえてご説明できるのは、当院ならではのメリットだと感じています。

―― 診療の際に心がけていることを教えてください。

斎藤:泌尿器の症状は、非常にデリケートな悩みです。まずは「話しづらいことを、安心して話していただける雰囲気づくり」を大切にしています。

問診では、排尿回数や勢い、おもらしの状況などを丁寧にお伺いしつつ、その背景にある生活スタイルやお仕事、睡眠、内服中のお薬、持病なども含めて総合的に把握するようにしています。「検査の結果だけ」を見るのではなく、「この人はどんな生活をしていて、何に困っているのか」をいつも意識しています。

また、排尿障害は「年だから仕方ない」と思われがちですが、放置することで膀胱の機能が徐々に落ちていくことがあります。一度ダメージを受けた膀胱機能を元に戻すのは簡単ではありません。そのため、できるだけ早い段階で、負担の少ない治療や生活改善をご提案したいと考えています。

治療方針については、画像や図を用いながら、なるべく専門用語を使わずにご説明するよう心がけています。薬だけに頼るのか、手術を視野に入れるのか、エイジングケアも一緒に行うのか――選択肢のメリット・デメリットをきちんとお伝えした上で、患者さんご自身に納得して選んでいただくスタイルを大事にしています。

―― 受診を迷われている方へ、メッセージをお願いします。

斎藤:「夜3回起きるのは年のせいだから我慢している」「出産後の尿もれは仕方ないと思っている」「恥ずかしくて泌尿器科には行きづらい」――もし、そんなお気持ちがあるとしたら、ぜひ一度ご相談いただきたいです。

排尿の悩みは、誰かと比較しにくいがゆえに、「自分だけがおかしいのでは」「相談してもいいのだろうか」と抱え込んでしまいがちです。しかし実際には、多くの方が同じような症状で悩んでおられます。そして、早い段階で適切な相談と治療を受けることで、膀胱や前立腺の機能を守り、将来の生活の質を大きく変えることができます。

当院は、「恥ずかしいから行きづらい」というハードルを少しでも下げられるよう、日帰り治療や服を脱がなくていい治療、痛みの少ない検査、プライバシーに配慮した診療体制を整えています。

「夜ぐっすり眠りたい」「トイレのことで悩まない生活に戻りたい」「年齢を重ねても元気に暮らしたい」――そんな願いを、排尿という入口から一緒に叶えていくクリニックでありたいと思っています。どうぞ気軽に、扉を叩いていただければ嬉しいです。

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この記事を書いた人

名医のガイド編集部は、「正確で信頼できる医療情報を、誰にでもわかりやすく」を理念に掲げ、専門家監修のもとで医療・健康分野の記事制作を行う編集チームです。編集部には、医療系ライター、医療機関リサーチャー、データアナリスト、企画編集者などが在籍し、病院選びに役立つ情報から最新の医療トピック、医師・クリニックへの独自取材、治療の基礎知識まで幅広く発信しています。すべての記事は、医師や専門家によるチェックを経て公開され、情報の正確性・中立性・最新性を重視しています。また、医療を必要とする人が迷わず質の高い選択ができるよう、診療科別ガイドや地域医療の特集、患者視点の解説コンテンツにも力を入れています。これからも私たちは、読者一人ひとりの健康リテラシーを高め、安心して医療と向き合える社会の実現を目指して活動していきます。

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