山梨県韮崎市・韮崎駅から徒歩数分。韮崎市民交流センター「ニコリ」の3階にある「ニッコリ矯正歯科クリニック」は、その名前の通り“笑顔”を大切にする矯正治療専門クリニックです。診療理念として掲げる言葉は「一期一笑」。一人ひとりの患者さんとの“たった一度の矯正治療”に真摯に向き合い、その人らしい笑顔を育てていきたいという想いが込められています。
――まず、ニッコリ矯正歯科クリニックの特徴について教えてください。
院長の小林弘史先生は、矯正治療を専門とする歯科医師・歯学博士として、これまで数多くの症例に携わってきました。大学病院での研鑽を経て開院した当院は、「矯正歯科専門医院」として、成人矯正から小児矯正まで、矯正治療に特化した診療体制を整えていることが大きな特長です。一般的な表側のワイヤー矯正はもちろん、歯の裏側に装置をつける舌側矯正や、目立ちにくさを重視した装置など、ライフスタイルやご希望に合わせた矯正方法をご提案しています。
さらに、当院には矯正専門医だけでなく、日本口腔外科学会認定医の口腔外科医が常勤している点も大きな強みです。歯科矯正用アンカースクリューの埋入や、顎の骨に小さな切れ目を入れて歯の移動をサポートする処置、歯ぐきの中に埋まっている歯(埋伏歯)を引き出す外科処置など、通常であれば大学病院を紹介されることも多いケースにも、院内でスムーズに対応できる体制を整えています。矯正医と口腔外科医が同じ診療室で情報を共有し、その場で細かく相談しながら治療を進められるので、患者さんにとっても負担が少なく、治療の一貫性が保ちやすいのが特徴です。
また、当院は自立支援医療機関、小児慢性特定疾病医療機関、顎口腔機能診断に関する指定医療機関として認定されています。顎変形症など外科手術を伴う矯正治療や、特定の疾患に伴う歯並びの問題など、一定の条件を満たす場合には、保険適用での矯正治療に対応できることも大きな特長です。矯正治療は「自費診療だけ」と思われがちですが、保険が適用されるケースについても丁寧にご説明し、一人ひとりに合った治療の選択肢をご提案しています。
――診療のコンセプトや、患者さんと向き合うときに大切にしていることは?
小林先生は、「矯正治療は患者さんの協力があってこそ成り立つ治療」と繰り返し語ります。治療期間は2〜3年と長期にわたり、通院も月1回程度続きます。その間、装置の装着時間を守ったり、歯磨きに気をつけたりと、患者さん自身の努力が欠かせません。その努力にきちんと応えられるよう、「なるべく壁を作らず、何でも話してもらえる関係性」を何より大切にしていると言います。
初診カウンセリングでは、「私の歯並びも矯正できるのか」「費用や期間はどれくらいか」「痛みはどの程度か」といった不安や疑問を丁寧に聞き取り、専門用語をできるだけ使わずに分かりやすく説明することを心がけています。患者さんの「早く終わらせたい」「目立たない装置がいい」「できるだけ抜歯はしたくない」などのご希望もじっくり伺い、その上で複数の治療プランを提示し、一緒に治療方針を決めていきます。
――院長先生ご自身のご経歴と、矯正歯科を志されたきっかけを教えてください。
小林先生は、韮崎市出身。一般歯科医の父のもと、小さい頃から毎朝のように「仕上げ磨き」をしてもらいながら育ちました。自宅の隣がクリニックだったこともあり、小学校の登校前にクリニックに寄り、父に丁寧に歯を磨いてもらうのが日課だったそうです。小児の虫歯がまだ多かった時代に、学校検診で自分だけ虫歯がないことが誇らしく、「予防の大切さ」を自然と体感する幼少期を過ごしました。
中学生になると、自分で歯磨きをするようになり、「せっかく虫歯ゼロなら、この記録をずっと続けたい」と、テレビを見ながら40分以上ブラッシングすることもあったというエピソードも。そんな時、部活動中の事故で友人の口元にけがが生じ、困っていた顧問の先生に代わって父に連絡を取り、急きょ診療してもらった出来事がありました。その姿を目の当たりにし、「歯医者ってカッコいい」と感じたことが、歯科医師を意識し始めた瞬間だったと振り返ります。
矯正歯科という分野を意識したのは高校時代。前歯のすき間が気になり、父に相談したところ「これは矯正歯科でないと治せない」と言われ、初めて矯正専門のクリニックを受診しました。そこで出会ったのが、とても元気な“ヒゲのおじさん”の矯正歯科医。治療内容を分かりやすく説明してくれたものの、当時は思春期真っ只中でブラケット装置をつける勇気が出ず、矯正治療には踏み出せませんでした。しかし、「矯正で歯並びが変わる」という体験談と、矯正専門医の存在は、心の中に強く残ったと言います。
その後、東京歯科大学に進学。座学・実習ともに成績は上位で、特に実習を通じて「手を動かし、患者さんに直結する技術を身につけていくこと」に大きなやりがいを感じました。4年生の矯正実習では、ワイヤーを指が痛くなるまで曲げ続ける課題に苦戦し、「矯正は地味で大変な分野」という印象も持っていたそうです。しかし、5年生で実際の診療現場に出て、矯正治療が時間をかけて少しずつ歯並びを整え、患者さんの表情まで変えていく様子を目の当たりにし、「まるでシンデレラストーリーを見ているような感覚」を覚えたといいます。この経験が、矯正歯科への道を決定づけました。
国家試験を乗り越えた後は、狭き門である東京歯科大学歯科矯正学講座のPost Graduate Courseに合格し、矯正歯科医としてのキャリアをスタートさせます。研修期間中は、深夜まで模型実習や装置づくり、症例分析に明け暮れる日々。患者さんに装着する装置を自分たちで作り、何度も作り直しながら技術を磨いていきました。また、同期同士で互いの矯正治療を担当し合う経験もあり、「装置の違和感や歯が動くときの痛みなど、患者さんの気持ちを自分自身の身体で理解できたことは、今の診療にとても活きている」と語ります。
研修と並行して大学院に進学し、矯正歯科分野で歯学博士号を取得。大学病院では、一般的な不正咬合だけでなく、顎変形症や各種症候群に伴う複雑な症例、他科と連携が必要なケースなど、多様な患者さんの矯正治療に携わりました。さまざまな「流派」の考え方に触れながら、自分なりの矯正観を育てていった10年間。その功績が評価され、「臨床講師」として後進の指導にも携わってきました。
――なぜ地元・韮崎での開業を選ばれたのですか?
大学病院には、複数の診療科や多くのスタッフが在籍し、相談しながら診療できる魅力があります。一方で、患者さんの待ち時間が長くなったり、治療の決定に時間がかかるなどの課題も感じていたといいます。「大学病院に劣らない質の矯正治療を、もう少し小回りのきく環境で提供したい。患者さんにとって通いやすく、自分自身も納得できる医療環境をつくりたい」――そんな思いから、地元・韮崎に矯正歯科専門クリニックを開院することを決意しました。
開院したニッコリ矯正歯科クリニックは、JR中央本線「韮崎駅」から徒歩約2分、韮崎ICからも車で約5分というアクセスの良さが魅力です。ニコリ立体駐車場は200台以上が利用でき、4時間まで無料。お子さん一人でも通いやすく、県内だけでなく長野方面から通院される方も少なくありません。院内は明るく清潔感のある空間で、治療に使用する器具は高圧蒸気滅菌器やガス滅菌器などでしっかりと滅菌。ディスポーザブル製品も積極的に取り入れ、「自分自身がここで治療を受けたいと思える衛生管理」を徹底しています。
――クリニックの設備や治療体制についても教えてください。
当院では、矯正治療に欠かせない歯科用CT・セファロレントゲン、3D口腔内スキャナー(iTero)などの設備を導入しています。CT撮影によって顎の骨や歯根の位置、神経・血管の走行を立体的に把握し、緻密な診断と治療計画立案に役立てています。また、3Dスキャナーによる歯型採得は、従来の印象材と比べて不快感が少なく、デジタルデータを使ってより精度の高い装置作製につなげることができます。
さらに、歯の動きをサポートする「加速装置」も選択肢の一つとして導入。近赤外線や高周波振動を利用した装置を一定時間使用することで、矯正治療のサポートを行います。適応や費用、メリット・注意点についてはしっかり説明したうえで、希望される方にのみご提案するスタイルです。「治療期間を少しでも前向きに乗り切ってもらえるよう、無理のない範囲で最新の選択肢もご用意したい」と小林先生は話します。
――最後に、これから矯正治療を考えている方へメッセージをお願いします。
「矯正治療は、見た目を整えるだけの治療ではありません。噛み合わせが整うことで食事がしやすくなり、ブラッシングもしやすくなるため、虫歯や歯周病の予防にもつながります。何より、コンプレックスだった歯並びが整うことで、笑顔に自信が持てるようになった、とおっしゃる方がたくさんいます。
矯正治療は、一生のうち何度も経験するものではありません。だからこそ、その“一期一会”ならぬ『一期一笑』の時間を、後悔のないものにしていただきたいと思っています。歯並びや顎の成長、治療法のことなど、どんな小さな不安や疑問でも構いません。まずは一度、相談にいらしてください。一緒にあなたらしい笑顔をつくっていきましょう。」

コメント